FRONTIERは、ドスパラやマウスコンピューターほどの知名度はないものの、20年以上の実績を誇る老舗BTOパソコンメーカーです。根強いファンが多く、特にコストパフォーマンスに優れたメーカーとして評価されています。
特に定期的に実施されるセールの価格設定が驚異的で、自作PC並みのコストパフォーマンスを実現しています。「BTOパソコンを買うならFRONTIERのセールを狙え」という声が上がるほどです。
品質やサポート面でも悪い評判は少なく、他の格安BTOメーカーと比較してもマザーボードや電源の品質にこだわりを持っている点が特長です。結果として、故障率が低くリピーターも多いことが強みとなっています。
また、耐久性に定評のあるASUS製マザーボードを採用しており、その品質の高さもFRONTIERの評価を支えています。
FRONTIERのメリット
1. 圧倒的なセール価格
FRONTIERのセールは、BTO業界でも破格の値引きを行うことで有名です。他メーカーでは珍しい5,000円以上の割引が当たり前の中、FRONTIERは3万円以上の値引きを実施することもあります。
ただし、台数限定のため、欲しいモデルを確実に手に入れるには早めのチェックが必要です。
2. 高品質な電源ユニット
一般的な格安BTOメーカーでは電源の品質が懸念されることが多いですが、FRONTIERは日本製コンデンサを使用したEnhance(エンハンス)製の電源を標準搭載。耐久性が高く、信頼性のあるパーツが採用されています。
3. こだわりのケーブル配線
山口県の自社工場で職人によって丁寧に組み立てられており、ケーブル配線の美しさも評判です。細部にまでこだわった製造プロセスが高評価を得ています。
FRONTIERのデメリット
1. カスタマイズの選択肢が少ない
FRONTIERのBTOパソコンはある程度のパッケージ化がされており、自由度の高いカスタマイズが難しいのがデメリットです。他メーカーのフルカスタマイズ型BTOと比較すると、選択肢の少なさが指摘されることがあります。
2. メモリのブランド表記がない
GPUや冷却ファンのブランドは明記されていますが、メモリに関してはメーカー名の記載がありません。こだわりのあるユーザーにとっては不満の要因となっています。
3. 納期が遅め
品質管理やケーブル配線のこだわりが影響しているのか、他社と比べて納期が遅めです。特急コースのようなサービスもないため、すぐにパソコンが必要な人にとっては不便に感じるかもしれません。
4. 修理対応の評判が悪い
ネット上では、初期不良対応の遅さや修理対応の不満が散見されます。サポート面に不安があるため、購入前に保証内容をよく確認することをおすすめします。
FRONTIERの特徴まとめ
価格とコストパフォーマンス
FRONTIERのセール時の価格設定は業界でもトップクラス。一方で、通常時のエントリーモデルやミドルスペックPCはやや高めに設定されていることがあるため、購入前に他メーカーと比較するのが賢明です。
CPUやGPUのアップグレードは良心的な価格で提供されているため、カスタマイズを考えている方にもおすすめ。ただし、メモリの追加はやや割高のため、最初から十分な容量を搭載したモデルを選ぶ方がお得です。
カスタマイズの自由度
ケースの冷却性能が高く、バランスの取れたパーツ構成が特徴。変更できる項目も比較的多いですが、ケースの変更は不可。そのため、特にこだわりのあるユーザーには物足りないかもしれません。
HDDやSSDの容量は大きめに設定されており、初心者でもそのまま使える構成になっています。ただし、デフォルトではキーボードとマウスが付属していないため、別途購入が必要です。
性能の高さ
FRONTIERは、最新のCPUやGPUを搭載したハイエンドPCのラインナップが充実しており、高性能PCを求めるユーザーには最適です。
ただし、エントリークラスやミドルスペックのモデルはやや割高になることがあるため、他社製品と比較しながら選ぶのが賢明です。
サポートと保証
FRONTIERのサポート受付時間は10:00~19:00と限られており、夜間や休日にトラブルが発生した場合の対応が難しい点はデメリット。また、サポート品質についても評価が分かれており、不安を感じる方は24時間対応のメーカーを選ぶのも一案です。
保証プランは3年で1万円と比較的安価で、故障率もBTOメーカーの中では低め。アンケート調査によると、5年間使用した場合の故障率は3.11%と優秀な数値を記録しています。
まとめ
FRONTIERは、
- セール時の価格が非常に安い
- 品質の高い電源やマザーボードを採用
- ケーブル配線の美しさが魅力 といったメリットがあります。
一方で、
- カスタマイズ性の低さ
- 納期の遅さ
- 修理対応の評判の悪さ といったデメリットもあるため、購入前にはよく比較検討することをおすすめします。
特にハイエンドモデルを狙う方や、セール時にお得に購入したい方には最適なメーカーと言えるでしょう。